みなさん、おはようございます。日本で暮らすみなさんに役立つ情報をスペイン語でお伝えしています。今回が第99回です。
今回は、大雨、洪水や土砂災害に対する日常生活での備えについてお話します。
ブラジルでは、今年5月に豪雨により史上最悪という洪水が起きました。ペルーでは地震や津波が多く発生しています。日本は、地震、水害、大雨による土砂災害の多い国ですが、6月は梅雨(つゆ)による雨が続くことが多く、また毎年7月から10月くらいは、特に台風による洪水、大雨による土砂災害など気象災害が発生しやすい時期です。
日常生活での備えとして、防災マップ(ハザードマップとも言います)で、自宅の災害リスクや避難場所を確認することが、大事なことのひとつです。
伊勢崎市のホームページにはポルトガル語、スペイン語、英語、ベトナム語の防災マップがあります。太田市のホームページには、ポルトガル語と英語の防災マップがあります。
また、大泉町多文化共生コミュニティセンターのホームページには、防災マップ以外にも役に立つ多くの情報がポルトガル語と英語で掲載されています。例えば日本政府が発表している「5段階の警戒レベル」があります。レベル1は、今後気象状況悪化の恐れがあります。レベル2は大雨注意報や洪水注意報が出ている状況であり、避難行動の準備をします。レベル3は大雨警報、洪水警報が出ている状況であり、高齢者・障害者やその支援者は危険な場所から避難が必要です。レベル4は避難指示、氾濫危険情報などが出ていて、危険な場所から全員避難が必要です。レベル5はすでに災害が発生しているような状況で、避難していても緊急に安全確保が必要です。
「マイ・タイムライン」というメモの書き方も掲載されています。そこには、家族構成、血液型、持病、いつも使っている薬、自分のことを連絡してほしい連絡先などを書けるようになっていて、救急隊、医療機関、市役所・町役場の人に渡すものです。
伊勢崎市や太田市など自治体では、「災害時外国人支援ボランティア」や「災害時言語ボランティア」を募集しています。日本語のできる外国人も参加できます。さらに、外国人向けの防災訓練もありますので、これらの活動に積極的に参加しましょう。
いろいろと困ったことについては、群馬県の「ぐんま外国人総合ワンストップセンター」(電話027-289-8275)に相談してください。祝日や年末年始以外の月曜から金曜の9時から17時まで相談できます。
今日の放送の内容は以下のホームページで、文章でも知ることができます。
https://jp-ed-gcommunity.jimdofree.com/
来月の放送予定は7月26日(金)の朝8時5分頃から5分間ほどです。また聴いてくださいね。