みなさん、おはようございます。日本で暮らすみなさんに役立つ情報をポルトガル語でお伝えしています。今回が第88回です。
今回は、熱中症についてお話します。
熱中症はブラジルやペルーでも夏の暑い時期に発生します。日本では、5月頃から発生し始め、6月、7月と8月は特に多く発生します。
暑い環境の中では、通常は人間の体は汗をかくことで体温を調節していますが、汗により体の水分や塩分が減っていきます。そのままにしていると、血液の流れが悪くなり体から熱が放散しにくくなったり汗をかきにくくなります。体温が上がると、様々な症状が出てきます。重症になると、40度以上の体温になり、けいれんを起こしたり、昏睡状態になります。特に、脳、肝臓、心臓、肺の細胞は熱に弱いので、これらの臓器がうまく働かなくなり、死ぬことがあります。
群馬県では昨年熱中症により救急車で病院に運ばれた人が1,400人もいました。
特に子どもや高齢者は熱中症になりやすいので、気をつけましょう。また、熱中症になった場所は、意外なことに住居が40%と最も高い率です。屋外での活動以外に、室内にいる時もエアコンを使うなどで特に注意が必要です。
熱中症にならないために以下のようなことに注意すると良いです。
① 暑い場所を避けましょう。日陰や日傘、帽子などで少しでも暑さを避けましょう。
② 涼しい服装にしましょう。
③ のどがかわく前に、しょっちゅう水分を補給しましよう。1日あたり1.2リットル程度が目安と言われています。
④ 急に暑くなる日や暑い環境で久しぶりに作業をする場合は、体が暑さに慣れていないので、注意しましょう。
⑤ 室内ではがまんしないで、エアコンや扇風機を使いましょう。
子どもや高齢者は特に注意が必要です。
① 乳幼児や小さなこども: 地面に近いほど気温が高いので危険性が高まります。乳幼児は自動車の中も注意が必要です。
② 高齢者: 暑さを感じにくくなっていますし、汗もかきにくくなっています。特に室内にいても、注意が必要です。
いろいろと困ったことについては、群馬県の「ぐんま外国人総合ワンストップセンター」(電話027-289-8275)に相談してください。祝日や年末年始以外の月曜から金曜の9時から17時まで相談できます。
今日の放送の内容は以下のホームページで、文章でも知ることができます。
https://jp-ed-gcommunity.jimdofree.com/
来月の放送予定は8月18日(金)の朝8時5分頃から5分間ほどです。また聴いてくださいね。