みなさん、おはようございます。日本で暮らすみなさんに役立つ情報をポルトガル語でお伝えしています。今回が第92回です。
今回は、公立高校受験のしくみの変更についてお話します。
日本全体のデータでは日本人生徒の高校進学率は約99%に達しています。一方で、外国人生徒は60%台と言われており、まだ低い状況ですが、徐々に上がってきています。群馬県内では、自治体によっては日本の中学校在籍の外国人生徒の高校進学率は90%台のところもあります。
外国人生徒にとって高校受験の高い壁は教科の日本語です。特に、母国から途中で日本に来た生徒にとって、教科学習に必要な日本語習得は長い年月を要します。
群馬県では、来年2024年2月の公立高校の入学試験から、従来よりも外国人生徒の入学試験の選択肢を広くする制度に変わります。具体的には、2024年2月1日時点で、入国後の在留期間が合計で6年以内の生徒、または、受験の出願時に中学校で個別に日本語習得指導を受けていたり、個別の日本語習得指導が必要であると中学校長などが認めた生徒について、次のような入学試験教科の措置が受けられます。
通常は、国語、英語、数学、理科、社会の5教科の受験ですが、上記の対象生徒は、受験教科は数学と英語の2教科になり、国語に替えて作文を、また、理科、社会に替えて日本語または英語での面接になります。このようにすることで、多様な生徒の高校入学の可能性を高め、また、教育の機会を広く得られるようにする考えです。
受験手続書類の変更もありますので、受験手続きの詳しいことは中学校の先生に確認をしてください。
また、高校入学後についても、日本語教育を正式な授業とすることを目指して、今年度は県立太田フレックス高校をモデル校として研究を進めています。正式に実施されるようになれば、日本語学習が必要な生徒にとって、学習の機会が増えることになります。
いろいろと困ったことについては、群馬県の「ぐんま外国人総合ワンストップセンター」(電話027-289-8275)に相談してください。祝日や年末年始以外の月曜から金曜の9時から17時まで相談できます。
今日の放送の内容は以下のホームページで、文章でも知ることができます。
https://jp-ed-gcommunity.jimdofree.com/
来月の放送予定は12月15日(金)の朝8時5分頃から5分間ほどです。また聴いてくださいね。