みなさん、おはようございます。日本で暮らすみなさんに役立つ情報をポルトガル語でお伝えしています。今回が第105回です。
今回は、感染が増えている「伝染性紅斑」(りんご病)についてお話します。
関東地方を中心に「伝染性紅斑」という感染症が増えています。2018年以来の感染の多さです。両頬がりんごのように赤くなることから「りんご病」とも呼ばれています。関東では、埼玉県、東京都、神奈川県、千葉県、栃木県が全国平均よりも感染が多く、群馬県でも増えてきているので、注意が必要です。
感染が多い年齢は、乳幼児期から学童期ですが、成人も感染することがあります。
潜伏期間は4~15日で、両側の頬に鮮明な赤い発しんが現れ、続いて、手足に網目状あるいはレースのような紅斑が現れます。これらの発しんは1週間前後で消えますが、なかには長引いたり、また、再び現れたりすることがあります。成人では、関節の痛みや頭痛が出ることがあります。なお、発しんの7~10日前に発熱などのかぜのような症状が出ること多く、その時期に患者からウイルスが最も多く出ます
発しんが現れた時には、ウイルスはほとんど出なくなっており、感染力はほぼ消えています。言い換えると、感染した人がウイルスを広げるのは、赤い発しんが出る前のかぜのような症状の時期で、知らない間に感染することがあります。
ほとんどは自然に治るのですが、妊婦が感染すると流産や、胎児に異常が起きるおそれがあるので特に注意が必要です。
せきやくしゃみによる飛まつや、感染した人と同じ食器を使うなどの接触で感染するので、感染を予防するには新型コロナやインフルエンザと同じように、手指を石けんと流水で良く洗うこと、感染した人やかぜのような症状のある人との接触をさけるなどが有効です。また、咳の症状がある人は、他の人に感染させないようにマスクを付けましょう。もしマスクをしていない時は、ティッシュペーパーや服の袖で口と鼻をおさえましょう。
いろいろと困ったことについては、群馬県の「ぐんま外国人総合ワンストップセンター」(電話027-289-8275)に相談してください。祝日や年末年始以外の月曜から金曜の9時から17時まで相談できます。
今日の放送の内容は以下のホームページで、文章でも知ることができます。
https://jp-ed-gcommunity.jimdofree.com/
来月の放送予定は1月17日(金)の朝8時5分頃から5分間ほどです。また聴いてくださいね。